スマホ代の平均額はどのくらい?上手に節約するポイントも詳しく解説

スマホ代の平均額はどのくらい?上手に節約するポイントも詳しく解説

国内では多くの方がスマホを利用しています。外出先でのメールや動画の視聴などさまざまな用途で利用できますが、一方で毎月のスマホ代の請求額が気になるという方もいるでしょう。そこで今回はでは、スマホ代の平均額について詳しく解説します。スマホ代を節約するポイントも紹介しますので、スマホ代について詳しく知りたい方はぜひともこの記事を参考にしてください。

1か月のスマホ代の平均

令和2年6月11日に総務省が発表した「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」によると、毎月の支払額についての回答で最も多かったのは1,001円~2,000円の14.5%でした。一方で毎月の平均額が7,000円以上と回答した方は全体の3割を占めており、9%の方は毎月のスマホの平均額が10,000円以上と回答しています。

「携帯電話の支払総額に関する意識・納得感」という問いについても、4割の方が携帯電話料金は高いと感じています。総務省の調査の結果を考えると、多くの方が毎月のスマホ代について不満に感じていることがわかるでしょう。

大手通信サービスの平均的な金額

国内では多くの方がドコモ・au、ソフトバンクの通信サービスを利用しています。各通信サービスが提供している基本的なプランは以下のとおりです。なお各プランは2021年3月時点で提供しているものです。

ドコモ

ドコモでは段階制の料金プランである「5Gギガライト」というプランを提供しています。5Gまでのプランは5,665円、7Gまでのプランなら6,765円です。7Gまでのプランに「5分間通話無料オプション」をつけると7,535円となっています。

au

毎月の使用量が4G~7Gの場合に適したプランは「ピタットプラン5G」です。2年契約を利用すると4Gまでが4,928円、7Gまでが6,578円となっています。7Gのプランに「通話定額ライト2」をつけると7,458円です。

ソフトバンク

ソフトバンクでは5~7Gを利用する方に対して「メリハリプラン」を提供しています。「準定額オプション」をつけると毎月の金額は8,118円です。

端末料金の価格は含めていませんが、大手通信サービスが提供しているプランを使用した場合、毎月のスマホ代の平均額は6,000円~8,000円になるでしょう。

世界のスマホ代の平均額

総務省では令和元年に「電気通信サービスに係る内外価格差調査」のなかで、国内のスマホ代の平均額と世界の5都市でのスマホ代の平均額を比較した、調査結果を発表しています。

データ通信量が2Gのプランの場合

データ通信量が2Gのプランの場合、東京を含めた6都市の平均額は以下のとおりです。

  • 東京 2,758円
  • ニューヨーク 5,740円
  • ロンドン 1,350円
  • パリ 1,369円
  • デュッセルドルフ 1,113円
  • ソウル 2,830円

6都市を比較した場合、最も高額なのはニューヨークでデュッセルドルフの5倍以上の料金となっています。東京については6都市で比較するとやや高額といえるでしょう。

データ通信量が20Gのプランの場合

データ通信量が20Gのプランの場合、東京を含めた6都市の平均額は以下のとおりです。

  • 東京 6,877円
  • ニューヨーク 6,865円
  • ロンドン 2,700円
  • パリ 2,055円
  • デュッセルドルフ 4,179円
  • ソウル 6,004円

6都市を比較した場合、最も高額なのは東京でパリの3倍以上の料金となっています。日本のスマホ代は外国と比較すると高めの傾向にあるのです。

スマホ代の内訳

スマホ代はデータ通信料・音声通話料、オプションサービス料・端末の分割料金の4つのカテゴリーにわかれます。それぞれの料金が高くなると毎月のスマホ代も高額になるのです。ここではそれぞれのカテゴリーについて詳しく解説していきましょう。

データ通信料

データ通信量とはメール・アプリ、インターネットなどのパケット通信で使用する料金のことです。Wi-Fiを使って接続すればデータ通信量はかかりませんが、Wi-Fiを利用しないで使う場合にはデータ通信料がかかります。

メール・LINE・ネットでの閲覧だけなら1日の通信量は60Mb~80Mbですが、YouTubeなどで動画を視聴すると通信量は大幅に上がります。

音声通話料

音声通話料とは電話として利用した場合の通話料のことです。スマホを使用している方のなかには携帯電話として使っている方もいるでしょう。最近ではLINEやSkypeなどの音声通話アプリを使用する方も多く、音声通話料を使用していない方もいます。

オプションサービス料

オプションサービスとは留守番電話・端末補償、セキュリティなどのサービスのことです。無料のサービスもありますが、多くのサービスについては毎月300円~500円の料金を徴収しています。格安料金プランのなかには複数のオプションサービスの加入を利用条件としている場合もあります。

端末の分割料金

端末代とはスマートフォン本体の購入代のことです。一般的には分割での徴収となっており、決まった金額を支払わなければなりません。端末代を完済した場合には分割料金がかからないので、毎月のスマホ代を安く抑えられます。

毎月のスマホ代を下げる方法

スマホを利用している方のなかには、毎月のスマホ代を抑えたいという方もいるでしょう。ここでは毎月のスマホ代を下げるための、4つのポイントについて詳しく解説します。だれでも簡単にできる方法を紹介していますので、ぜひとも積極的に活用してください。

プランの見なおしをする

総務省が発表した「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」によると、まず「契約している通信料金の料金プランの内容」という問いに対して、3割の方が理解していないと答えています。料金プランの変更を10年以上変えていない方も多く、プランが合っていない方も多くいることでしょう。

スマホでは一定時間について無料で通話できるプランを用意していますが、一定時間を超えると使用料金は大幅にアップします。仕事で頻繁に電話を使用する方は、かけ放題のプランなどを利用するとよいでしょう。

スマホの料金プランにはデータ通信料も含まれていますが、毎月の通信量を増やすと料金は高くなるので注意しましょう。家庭・職場・カフェなどでWi-Fiサービスを利用している方は、通信量を少なめにするのがおすすめです。毎月の通信量を確認してプランの見なおしを図りましょう。

使用していないオプションサービスを解約する

大手通信サービスを利用している方のなかには、自動的にオプションサービスに加入しているケースがあります。個々のオプションサービスの使用量は低額ですが、多くのオプションサービスをすると毎月のスマホ代が高額になってしまいます。契約書の内容を確認して不要なオプションサービスを解約しましょう。

インターネットとスマホの通信会社を統一する

大手通信サービスではスマホとインターネットの両方を契約すると、割引になるサービスを提供しています。たとえばスマホがドコモでインターネットがソフトバンクの場合には、どちらかに統一するのもよいでしょう。割引サービスは複雑に設定しているので、希望する方は契約している通信サービスに問い合わせるのがおすすめです。

格安SIMでスマホ代を下げる方法

プランの見なおしやオプションサービスの解約をしたものの、毎月のスマホ代が下がらないという方もいるでしょう。スマホ代をできるだけ下げたいという方は、格安SIMの利用もおすすめです。ここでは格安SIMで毎月のスマホ代の平均額を下げる方法についてご紹介します。

格安SIMはなぜ安い?

格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクから、通話の回線を借りてインターネットや通話のサービスを提供しています。大手通信サービスでは基地局の整備や通信技術の開発などの、回線の維持にかかる費用を利用者から徴収しているのです。しかし格安SIMには維持の費用がかからないので、お得な料金でサービスを提供できます。

また格安SIMを提供している多くの会社は実店舗をもっていません。人件費や店舗の維持費がかからないので安い料金で提供できます。

格安SIMのデメリット

格安SIMのデメリットは回線速度です。通信会社はレンタルで回線を借りており、大勢の方が同じ時間帯に利用すると回線がパンクしてしまいます。利用者の多い12時~13時、17~22時の時間帯については注意しましょう。

もうひとつのデメリットは現金払いに対応していないことです。格安SIMを提供している会社では、毎月の料金を上げるために人件費を減らしています。支払いについてもクレジットカード払いのみを受けつけている場合が多く、現金払いには対応していない可能性が高いでしょう。格安SIMを申し込む際には事前のクレジットカードの申し込みが必要です。

大手通信サービスの格安料金プラン

2021年3月には大手通信サービスによる格安料金プランの提供がはじまりました。大手通信サービスを利用している方の場合、会社を変更せずに格安の料金プランを利用できます。ここでは各大手通信サービスの格安料金プランを紹介していきましょう。

格安料金プランの概要

格安料金プランにはオリジナルの名称があり、ドコモはahamo(アハモ)でauはpovo、ソフトバンクはLINEMOという名称で提供しています。月額料金はahamoが毎月2,970円、povoとLINEMOは2,728円です。ahamoはほかの格安料金プランに比べると割高ですが、各通話の最初の5分間が無料になるサービスを無料で付帯しているので、電話を使用する方にはおすすめです。

データ使用量はそれぞれ20GBまでとなっており、容量を追加する場合には1GBあたり550円の追加料金がかかります。

同じプランで比較すると、ゲーミングモバイルは20Gに無料通話毎月90分がついてきて、ゲーミングラインを契約すると無料でついてきます。

また各キャリアが出している格安プランは店頭でのサービスが受けられない(プラス3,000円程度で受けられるオプションもある)のに対し、ゲーミングモバイルは格安なのに店頭にてサービスを受ける事ができます。

格安料金プランの注意点

格安料金プランは実績のある大手通信サービスを、お得な料金で使用できます。会社の変更の必要がないので魅力的に感じる方もいるでしょう。一方で格安料金プランにはメリットだけではなくデメリットもあるので注意が必要です。

格安料金プランのデメリットのひとつは、割引サービスが使えないことです。ドコモ・au・ソフトバンクには独自の割引サービスがありますが、格安料金プランでの使用は認められていません。

もうひとつのデメリットはキャリアメールの引き継ぎに対応していないことです。キャリアメールとは大手通信サービスが自社ドメインで提供している、電子メールのサービスのことです。キャリアメールを使用している方は別のメールアドレスへの変更が必要になるでしょう。

まとめ

毎月のスマホ代の平均額について14.5%の方は、1,001円~2,000円と回答していますが、7,000円以上と回答した方は3割に上ります。高額なスマホ代を支払っている方も多く、スマホ代を下げたいと考える方も多いようです。

スマホ代を下げるためのおすすめの方法は、プランの見なおしやオプションサービスの解約です。またスマホ永久無料のゲーミングラインへの加入も検討してみてはいかがでしょうか。