格安携帯を検討中のあなたへ!スマホの料金を安くする格安SIMとは

格安携帯を検討中のあなたへ!スマホの料金を安くする格安SIMとは

スマホは今や私たちの暮らしになくてはならないものになっていますが、月々の料金はできるだけ安く抑えたいところです。通信・通話し放題の定額プランなど、携帯電話会社各社がさまざまな料金プランを打ち出しているなか、月額料金の大幅な引き下げを実現する「格安スマホ」が大きな注目を集めています。今回は格安スマホとは一体どういうものなのか、なぜ格安になれるのかを詳しくみていきましょう。

スマホが格安になる理由はSIMカードにあり

近年携帯電話会社の三大キャリアとして知られる、docomo・au・SoftBankのほかにさまざまな企業が通信事業者の名乗りをあげ、格安スマホと銘打ったサービス展開を行っています。

格安スマホとは単にスマホの機種代金が低価格というだけではなく、基本料金が安くシンプルに設定されたSIMカードを対応スマホに挿して利用することで、スマホ料金を格安にできるというものです。スマホを格安にするSIMカードは「格安SIM」とよばれ、SIMカード単体でも提供されますが端末と格安SIMのセットプランとして提供されるサービスがあります。

それがまさに格安スマホであり、最新機種のiPhoneも格安SIMの対応機種であれば格安スマホとなるのです。スマホ代節約の決め手となる格安SIMについてご紹介する前に、まずはSIMカードがどういうものかをご説明していきましょう。

SIMカードとは?

SIMカードとは、スマホやタブレットなどの通信端末に挿入されているICチップを指します。三大キャリアをはじめ通信事業者各社が提供するSIMカードには、電話番号や契約者を識別する情報および料金設定などが記録されております。このカードがないとインターネットや通話、SMSの送受信ができない仕組みになっているのです。

SIMカードのバリエーション

SIMカードには標準SIM(25mm×15mm)、マイクロSIM(15mm×12mm)やナノSIM(12.3mm×8.8mm)という、3つのサイズがあります。使用する端末にあったサイズのSIMカードを選ぶ必要がありますが、すべてのサイズに対応できるマルチSIMというSIMカードもあります。

また「データ通信専用SIMカード」や「音声通話機能付きSIMカード」という、機能の異なるSIMカードもあるのです。スマホを利用するニーズにあわせた選択が可能となるでしょう。

格安SIMの安さの理由

格安SIMはMVNO(Mobile Virtual Network Operatorの略)とよばれる、通信事業者が提供する通信サービスです。有名プロバイダや家電量販店などの企業が参列するMVNOは、自社回線をもたず大手通信キャリアの回線を借りてサービスの提供を行っていることが最大の特徴です。

回線をもたないことで基地局を維持管理する設備投資費用がかからず、必要最低限の回線を借りることでコストを削減できます。また大手キャリアのように実店舗をもたないことで人件費がカットされ、新機種開発のための費用もかかりません。MVNOが実践するこれらのコストダウンが、格安SIMの提供を可能にしています。

格安SIMが広まった背景

格安SIMは使用する端末がSIMフリー端末であることが前提となります。SIMフリー端末とは、SIMカードのロックがかかっていない状態の端末を指すのです。はじめからSIMフリー端末として販売されているものと、SIMロック解除の手続きを行うことでSIMフリーになる端末があります。

スマホなどの通信端末は、購入した通信キャリアのSIMカードでのみ利用するための制御としてSIMロックがかかっており、このロックを解除しない限り他社のSIMカードを利用できない決まりになっています。2015年5月以降に発売された端末は、ユーザーの希望があれば随時SIMロックを解除することが義務づけられました。ユーザーにとってはSIMカード選びの選択肢が広がり、契約プランの変更がしやすくなっています。

SIMロック解除の義務化はMVNOの業界参入を促すとともに、スマホ料金の低価格化推進につながっているのです。

キャリアスマホと格安スマホの違い

三大キャリアが提供するスマホとMVNOが提供する、格安SIMを使ったスマホとの最大の違いは月額料金です。日本最大のモバイル専門調査機関であるMMD研究所の調べによると、キャリアユーザーのスマホ料金月額平均が8,312円であったことに対し、格安SIMユーザーの月額平均は4,424円と半額近い差がありました。

キャリアスマホと比べ、格安スマホには料金の安さ以外にどのような違いがあるのでしょうか。以下より詳しくみていきましょう。

料金形態がわかりやすい

格安スマホはデータ容量ごと一律の基本料金に必要なオプションサービスをプラスするという、シンプルな料金形態となっています。

契約期間の縛りがない

大手通信キャリアにみられる「2年縛り」などがないうえに、解約時の違約金も発生しないケースが多いのです。一定の条件を満たせばいつでも乗り換えが可能となっています。

通信速度が安定しない場合がある

回線網に制限があるため、ユーザーの利用確率が高いお昼どきや夕方の帰宅時など時間帯によっては、通信速度に影響が出る場合もあります。

サポート体制

格安SIMを提供するMVNOの多くは実店舗をもたないため、サポートはオンラインによるものが主流であることが特徴です。そのため初期設定などを自身で行う必要性が出てくることでしょう。ただし、ゲーミングラインは店舗があるため店舗や電話での設定のサポートも行っています。

キャリアメールが使えない

キャリアスマホから格安スマホに乗り換えたあとは、それまで利用していたキャリアメール(~@docomo.ne.jpや~@ezweb.ne.jp、~@softbank.ne.jp)は使えなくなります。

またLINEアプリにおいて年齢認証ができなくなることから、ID検索機能を使えないという側面もあるので注意をしましょう。

自分にとってお得なプランとは

格安SIMは、料金形態のシンプルさを特徴とするぶん、容量・サービスともに余分となるようなものを極力省いた基本設定となっています。これまで定額プランに含まれていたサービスは、オプションとして追加しなければいけない場合があるのです。

たとえば「データ通信専用SIMカード」を挿し換えたスマホで通話をする場合は、その都度通話料金が加算されるほかSMSはオプションでの対応となります。「キャリアメールをあまり使わなくなった」「通話をする機会が少ない」といった場合、格安スマホはたいへんお得といえるでしょう。しかし「ネットよりも通話がメイン」となると、プランによってはかえって割高になってしまうこともあります。

格安スマホはデータ通信料において自分にあったプランを選べるうえに、端末保障や安心サポートなどきめ細かなオプションサービスが用意されているものです。しかしスマホの利用目的としてなにを優先するかによっては、かならずしも格安となる訳ではありません。むしろ乗り換えないことがお得な選択となる場合があることには、十分気をつけましょう。

まとめ

格安スマホはSIMロックが解除されたスマホに、格安SIMを挿し換えることで利用可能となるサービスです。自社回線や実店舗をもたないMVNOが、コストを最小限に抑えることで格安なサービスを可能としています。

基本料金はシンプル設定でオプションサービスが豊富に用意されていますが、追加するオプションやプランによってはかえって割高になる場合があるのです。あえて乗り換えないこともひとつの選択肢として検討してみましょう。ぜひともこの記事を参考に、メリット・デメリットを含め格安スマホの特徴を知ったうえで、価格と利便性の両面から自分に最適なプランをみつけていきましょう。

ちなみに、ゲーミングラインなら家のインターネット回線をゲーミングラインに変更するとスマホ基本料金が無料でついてきます。こちらもぜひご検討ください。